日経新聞に載っていた小さな記事(3・3)から

松井名津

スリランカで食料価格急騰という見出しです。これが農政によってもたらされた状況でもあることがわかると思います。日本の農業、特に米は農政によって左右され続けました。稲作はそんな農協から提供される苗に頼っているところも多く、苗建ての技術の継承が喫急の課題だと考えています。楠に期待するところ大です(苗建てがなぜ必要かも考え実践できるか?)。


またアジアのどこの国で起こってもおかしくないことでもあります。自前の農を国境を越えて広げていくことは、輸入業であるPA にとって「確かな製品の提供先」を確保することではないか、という議論を早速PA 役員会で行うことにしました。

メンター候補へ、初歩の哲学書としておすすめ

松山大学経済学部教授 松井名津

カント・中山元訳『永遠平和について 啓蒙とは何か 他3編』光文社新書770円。光文社の新訳シリーズはわかりやすい訳と評判がいいです。このカントは短編ばかりですが、それだけにエッセンスが詰まっていて、読み返しながら読んでいくと心にコツンとくる言葉があると思います。

哲学書ではありませんが、夏目漱石の『私の個人主義』もおすすめ。青空文庫で読めるので是非。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card772.html

空海の本で読んでいてとても面白いものを1冊。

福永光司訳『三教指帰』中公クラッシックス

https://www.chuko.co.jp/zenshu/2003/05/160052.html

これは儒教と道教と仏教を比べたものです。それぞれの教えを体現した人が出てきて、道楽息子を諭すという構成になっています。よく引かれるのが「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く 死に死に死に死んで死の終わりに冥し」能でもよく出てくる章句です。なぜかこの章句に嘆きと同時に穏やかさを感じて好きです。