ビデオ編集講座、国・地域を越えて始まる

CWB 奥谷京子

カンボジアの若手起業家であるソチェンダさんと夫のレイチーさん。20~30代を中心に環境問題について意見を交わすグリーンプラットフォームづくり(Zerow)をSNS上に展開しており、FacebookやInstagram、そしてTik-Tokの視聴者は13万人以上!最近ではASEANの国に招待されたり、カンボジアの首相と面会するなど、パワフルに活躍しています。

今回、ソチェンダさん夫妻からの提案で、この9月から3か月間、各地にいる若い人たちにビデオ編集のコツを教え、地方特派員の輪を広げたいという申し出がありました。クオリティの高いビデオ作りができれば、Zerowでどんどん紹介していきたいという願ってない提案です。私たちも若者に第一線の人から直接コツを学べるいい機会だと思ってカンボジアのプーンアジの生徒のみならず、クイの先生、プノンペンのスタッフ、さらには日本のインターンやミャンマーのメンバーにも広く呼びかけ、スタートしました。

第1回目の講義は普段私たちが目にするビデオのストーリー作りについての考察。ショートフィルムを見て何がよかったのかというのを3つ以上あげるという宿題が出て、グループチャットにそれぞれが紹介。2回目は私たちが撮影・編集するテーマの設定とグループ分け。商品紹介、ツーリズム、そしてクイの紹介というチームに分かれ、ディスカッション。3回目はPre-production paper(日本でいえば起承転結の中でどんなセリフを話してもらうか、間に挟む映像は何か、など)という取材前に準備する書類について、実際にソチェンダさんが撮影・編集したビデオを見ながらどういうことを準備してこの撮影に臨んでいるのかを解説。それをグループで埋める宿題が出されました。

4回目は埋めたものを基に、ソチェンダさんからアドバイス。さらにこれまで撮影した素材を共有したうえで、人気のある動画と何が違うのか―例えば15秒間にカメラの切り替えが何回もあること、全体と手元とをうまく切り替えることなど。また、どう撮影したらいいか(スマホで撮影する際に三脚がない時には脇を締めてぶれないようにするといった具体的なコツ)を教えてくれました。

  私は進行役としてこの会議に参加していますが、私自身が一番勉強になっているかもしれません。ツーリズムのリーダーであるコムシエンとはこのレッスンが終わると土曜日の日中に宿題を行うために英語で1時間ほど議論するのですが、プーンアジツアーのいい紹介ビデオができればいいなと思っています。